赤ちゃんの病気 陰嚢水腫

赤ちゃんの病気 陰嚢水腫いんのうすいしゅ

 男の子の赤ちゃんで、生まれて半月から1ヶ月くらい
経ったころに、片方の陰嚢(俗に言う「きんたま」が
腫れてくる子がいる。
 表面の皮膚をみても特に片方と変わりがない。触って
も赤ちゃんも痛がらない。少しずつ大きくなっていき、
生後1ヶ月から1ヶ月半経つと、もう片方2〜3倍になる
ことがある。
 これを「陰嚢水腫」(いんのうすいしゅ)と言うが、
怖い病気ではない。
 陰嚢の中に水が溜まったもので、陰嚢に光を当てると
透き通って見える。
 もし、脱腸で腸が入りこんでいるなら、透き通らない。
脱腸の場合は、うまくもみ込んでやるとお腹のなかに
腸が戻って陰嚢が小さくなるが、陰嚢水腫の場合は、
押さえても小さくならない。
 陰嚢水腫はよくある病気で、放っておけば2〜3ヶ月
で、自然に吸収されてしまう。遅い場合でも1歳の誕生の
頃までには、治る。

 注意したいのが、中の水を注射器で吸い出すことである。
自然に治る病気だから、注射器で水を吸い出すことで治る
ことは、治る。
 しかし、1ヶ月くらいまでの間は吸い出しても、すぐに
溜まってくるし、何度も吸い出すことになる。
 その期間に、消毒が不十分であれば化膿してしまい、
面倒なことになるし、出血してしまえば、睾丸と周囲が
癒着してしまう。もし、手術が必要になったとき、癒着
を剥離しなければならず、睾丸を傷つける可能性が
出てくる。

 1歳になるのを待って、どうしても腫れが引かないなら、
その時に医者に相談する方がよい。
 だたし、陰嚢と腹腔(おなか)に通じる穴が空いていて、
押さえると中の水が腹腔に戻るものは、早く手術すること
が必要になる。
 陰嚢水腫と一緒にそけいヘルニアが一緒に起こることも
ままあるので、ヘルニアがどうしても治まらない場合は、
陰嚢水腫と一緒に手術をしてしまえばよい。

 もし、陰嚢水腫とヘルニアが両方起こっている場合は、
絶対に注射針を刺して水を吸い出さない。
 針が腸を傷つける恐れがあるからである。

 お誕生1歳を過ぎてから出来た陰嚢水腫は、自然に
治らない。半年間様子をみて、腫れが引かない様なら
手術をする。

 陰嚢水腫の多くは、片方側に出来るが両側に出来る場合
もあることを付け加えておく。




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カテゴリ:お腹・下腹部
カテゴリ:半月から1ヶ月まで

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